巷では、『FIRE』、『早期リタイア』、『セミリタイア』、さらにはFIREの中にも『サイドFIRE』やら『バリスタFIRE』やらと、経済的自立とその後のライフスタイルに対する呼称と考え方が様々あるようです。
それぞれの考え方と自分が目指していることを当てはめようとしてもしっくりこないので、自分なりの考え方を整理してみました。
巷の考え方は様々ありますが基本的には経済的自立と働くことに対するスタンスを表しているようなので、私は経済的自立後に働くことに対してどのようなスタンスを取りたいのかを考えました。
- 経済的自立をして、働くことをやめる
- 経済的自立をして、今と同じ働き方で、同じ仕事をする
- 経済的自立をして、今と同じ働き方で、異なる仕事をする
- 経済的自立をして、今と異なる働き方で、同じ仕事をする
- 経済的自立をして、今と異なる働き方で、異なる仕事をする
とりあえず、5つに分類してみたところ、私には5つ目の「経済的自立をして、今と異なる働き方で、異なる仕事をする」が今はしっくりきます。
「経済的自立をして、今と異なる働き方で、異なる仕事をする」をもう少し自分の言葉で表現すると、
【経済的自立をして、ゆとりのある働き方で、楽しめる仕事をする】
といった感じになります。
”経済的自立”、”ゆとりのある働き方”、”楽しめる仕事”って自分にとっては何だろうと考えてみるとより具体的になってきました。
経済的自立
- 資産収入が生活費を上回る状態が一般的に言われる経済的自立ですが、私の場合、リスク資産の大半がインデックス投信です。私のインデックス投信に分配金はありません。仮にインデックス投信が毎年4%成長すれば、その成長分だけを取り崩して生活することはできます。しかし4%ルールやらが本当にこれからの将来でも通用するのか不安なので、次のような別ルールを私なりの経済的自立に置き換えました。
- 金融資産からの収入と金融資産の取り崩しで100歳まで十分ゆとりのある生活ができる(リスク資産の大半を占めるインデックス投信は成長率ゼロの前提)
- かつ、100歳時点でゆとりのある生活を送るための生活費が10年分残っている
ゆとりのある働き方
- 働く時間の”量”と”時間帯”に自由度が高い働き方
- 量は、週25時間程度
- 時間帯は、基本自由
- 働く場所
- 原則リモートでどこからで働くことができる
- 自宅から働こうが、旅先から働こうが、海外から働こうが、時にはオフィスから働こうが、働く場所を自分で自由に決定できる
楽しめる仕事
- やっていて”面白い、楽しい、やりがい”を感じる仕事を通じて、収入を得ている
- 仕事の内容を”面白い”と思えて、その仕事に取り組むことを”楽しむ”ことができ、その仕事に”やりがい”を感じられる
- 仕事の内容が面白いと、自然と好奇心や興味関心といった知的欲求が芽生え、自ら進んで学び、学んだことを還元し、より役立つことができる、そんな良いサイクルが理想
元々は仕事が嫌いで早くリタイアするためだけに経済的自立を目指していました。
しかし、経済的自立が少しずつ現実味を帯びてくると、完全早期リタイアして時間を作らなければ将来やりたいことをする時間が足りないのだろうか?、そもそも早期リタイアして何がしたいのか?、そんなことを自問自答するようになりました。
経済的自立は手段であるべきところを目的にしてしまった典型的な「目的と手段の混同」パターンです。
今の私は完全にリタイアしたいのではなく、「経済的自立をして、ゆとりのある働き方で、楽しめる仕事をする」ことで、浮いた時間をもう少し自分や家族と楽しむことが、自分にとっての心地よいバランスだという結論に至りました。