先月7月に初めて米国社債を購入しました。
しかし、購入から僅か2週間後にヤバいニュースが飛び込んできました。
『インテルショック、半導体に広がる 株「50年ぶり下げ」 - 日本経済新聞』
インテル(Intel)は、8月2日の米株式市場で前日終値に比べ約26%下落しました。
主な要因は以下のようです。
2000年代初頭までCPUといえば「インテル入ってる」のCMでお馴染みのインテルが独占していましたが、今ではAMD社のRYZENの追い上げも激しいです。私もコストパフォーマンスが良いという理由で「インテル入ってる」ではなく「RYZEN入っている」PCを購入しています。
さらには人工知能AIアプリケーションで使用される画像処理半導体GPUに対する需要が急増する一方、インテルの主力製品であるCPUへの需要が減少しているようです。
インテル厳しいです。
だから銀行から借り入れるのではなく、より融通の利く社債を発行しているわけです。
インテルの社債を購入する際は、「業績厳しいかもしれないけど、あのインテルなら大丈夫でしょ」と超楽観的に考えていました。
その結果、社債の償還日まで「頼むからインテル持ちこたえて!」とハラハラしながら祈る毎日です。
私のリスク資産の9割はインデックス投信のためインカムゲインはほとんどなく、将来のキャッシュフローで入ってくるものは年金くらいです。
インデックス投信を定率で取り崩して生活すれば良いだけのことですが、理屈ではわかっても金融資産が減っていくことが数字で顕著になると精神的には辛いだろうし、変に節約の意識が働いて人生を楽しめないような気がしています。
そのため、徐々にインカムゲインを得ることができる金融商品を購入し始めています。
- 償還日 2026年2月
- 利回り 4.87%
- 発行体格付 A-(S&P) / A3(Moody's)
購入時の発行体格付はA-(S&P) / A3(Moody's)でしたが、僅か2週間ほどでBBB+(S&P) / Baa1(Moody's)まで格付が下がりました。
BBB (S&P) / Baa (Moody's)以上の格付は「投資適格債」と呼ばれ、信用リスクが低く債務不履行(デフォルト)の危険が投機的等級の商品よりも小さいとされるようです。
他方で、BB (S&P) / Ba (Moody's)以下の格付は「投機的格付債」または「投資不適格債」とも呼ばれるようです。
インテルは今のところは「投機的格付債」ではないですが、今後は怪しいかもしれないです。
初めて米国債・社債を買うにあたり注意したことは、米国社債は短期を、米国債は中長期のものを買うことだけでした。(既に持っていた米ドルで米国債・社債を購入しているので為替は考えていません)
・社債は1企業の債権なので、中長期で債権を保有することはリスクが高まるため、短期償還のものだけにする
・対して米国債は米国の債権なので、さすがに米国が破綻する可能性は高くないと想定して中長期のものを購入
米国債・社債を初めて購入しましたが、比較的安全といわれる債権でも一定のリスクは当然あることを身をもって経験して、また一つ学ぶことができました。
今の悩みは、最近の円安の現状で日本円を米ドルに換えて、4%程度の利回りがある中長期の米国債を購入するかどうかです。長期で見れば為替も円安にも円高にも振れる時期はあるので、日本円を銀行で貯金しているよりは米国債を購入した方が良いとは思うのですが、まだ踏ん切りがつかないです。
悩んでいるうちに米国10年債の利回りも2023年ピークの5%から4%を下回り、3.8%まで下がってしまっています。。。